今回はドイツで開催されたアウトドアブランドの展示会「ISPO」で注目した2つ目の製品、patagoniaのポウスレイヤージャケット をご紹介します!
ポウスレイヤージャケットとは?
ポウスレイヤージャケットはバックカントリー向けに設計されたウェアです。
特に注目すべきは新しい Gore-tex ePEフィルム を使用した透湿防水素材のProモデルを採用している点です。
これまでのGore-texフィルムはePTFEという組成のフィルムでフッ素を含んでいましたが、環境負荷を考えてePEフィルムが新しく開発されました。
そのePEフィルムをいち早く使ったのがアークテリクスですが、バックカントリーのようなハードな環境下で使うGore-tex Proモデルにはまだ使用されていなかったんです。
ですが今回patagoniaがePEフィルムのGore-tex Proをバックカントリー用のウェアに採用しました。
Gore-tex ePTFEフィルムとePEフィルムの違い
ePTFEフィルムとは?
従来のGore-tex製品で使用されていたePTFEフィルムは、極めて高い耐水圧と透湿性を備えた素材です。
このフィルムはアウトドア用防水ウェアのスタンダードとして長年活用され、雪山や雨天の過酷な環境でその性能が信頼されてきました。
メリット:
・高耐久性
・高耐水圧
・優れた透湿性
課題:
・製造工程での環境負荷が高い
・リサイクルが難しい
ePEフィルムとは?
新しいePEフィルムは、ePTFEフィルムに代わる次世代素材として注目されています。
メリット:
・ePTFEと同様の多孔膜で高透湿・防水素材
・製造時にフッ素を使用しない、環境負荷が少ないフィルム
特に今回のProモデルでは、ePEフィルムを使用しながらも高耐水圧・高耐久性を確保しており、過酷な環境での使用にも対応可能です。
市場への影響
この新しいGore-tex ePEフィルムのProモデルは、パタゴニアだけでなく、マーモット やその他多くのブランドでも採用されていることが、今回のISPOで確認されました。
この素材は今後さらに多くのブランドや製品に採用され、市場全体に広がっていくでしょう。
新しいGore-texフィルムがどのようにアウトドアウェアの未来を変えていくのか、非常に楽しみです。